このページの先頭へ

2004年10月7日木曜日

イタリア紀行 その7「バルジェッロ美術館、ドウオモのクーポラ、…」

10/7(木)
そんなでいいの!?バルジェッロ美術館!
朝1番に入館しました。お客さんもまだまばら。

一人でゆっくり見ている時に、ここの学芸員のおじさんがナンパしてきました。「俺は朝食がまだだから一緒に朝のコーヒーを飲みに行こう」と誘ってきます。このバルジェッロ美術館を私はとても楽しみにしていました。だからゆっくり見たかったし、第一、コーヒーは苦手です。
で、断ると、おじさんはとっても強引になってきます。「展示室はもうこの部屋で終わりで見るところは他に無いから」…大人のくせになんて分かりやすいウソを…!おじさんは他のスタッフにちょっと出かけるって断って、私をスタッフようのエレベーターに乗せ地下へ。
私も流石に焦ってしまって、それがテンションがた落ちって表情になって表れてしまったようです。それを見てとった彼は、玄関で私を放してくれました。彼としては本当にただ日本人と美味しくご飯を食べたかっただけなのかもしれないけど…、でも、私は作品を見たくて来てて、おじさんは仕事中。
…すごい作品ばっかしの美術館に勤めてて、なんだそれは!仕事に徹してよ!と…。怒りたかったけど、とても残念そうに玄関を出ていくおじさんの後ろ姿に怒れないものも感じました。 



この美術館には、受験の時何度もデッサンしたブルータスやジョルジョなどがあります。ブルータスの前に立った時、懐かしい友だちと再会したような気持ちでした。ドナテッロのダビデもここにあります。
これらの作品を見た時すごく感動したのにナンパの話の後に書くと、とって付けたようですね。

ドウオモのクーポラ~サンタ.マリア・デル・フィオーレ大聖堂
(サンタ.マリア・デル・フィオーレ大聖堂のファサード。) (クーポラ。)
サンタ.マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、花の蕾に例えられるほど可憐で美しいと言われるクーポラがとても有名です。このクーポラは、高さ107mという大きなもの。これを八角形の内陣の上に、もっとも安定し、かつ合理的な方法で乗せるために建築家ブルネレスキが発案したのが二重構造という建築方法だそうです。う~ん、まったく意味が分かりません。しかし、クーポラの中の階段を登る時、その二重構造らしきものを覗ける穴がところどころにあるのです。覗いたところで私には全く分かりませんが。
(ジョットの鐘楼から見たクーポラ。
修復中の足場があるところまで登れます。)
(クーポラに登る階段のあちこちにある採光窓。
これがないと真っ暗で登れません。)
(クーポラから見たフィレンツエ。) (二重構造を覗ける穴。というか、覗いたものが二重構造なのか実のところ分かりません。)
(建物の隙間から見えるクーポラ。) (クーポラの上から。)
(上と右:クーポラの天井画。「最後の審判」)


<< その6「フリ-ズドライ大会、サン・マルコ美術館」    その8「私的 ブルネレスキ特集、… 」>>

2004.10/1~14 絵と写真、文:吉田葉子