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2005年2月18日金曜日

伊勢紀行01 ~ご遷宮をテーマに その4

●2月18日(金) 薄曇り
朝、神棚のお水を取り替えて、最後の朝なので「お世話になりました」と御礼。

<河崎の川の駅。>
<勢田川と河崎の町並み。>
<二軒茶屋。>
河崎商人館に行き、自転車を借りる。
商人館の西条さんは志摩の民俗資料館に18年ほど勤められたとか。その資料館、宮本常一先生の最後のお仕事だったそうで、西条さんご自身は宮本先生にお会いしたことはないとはいえ、これも不思議なご縁だとしみじみ。
先に伊勢市駅へ行き、帰りの切符を購入。それから月夜見宮の近くの麹屋さんで、赤出汁味噌とたまり醤油(伊勢と言えばたまり醤油)を買い、ぎゅーとら(伊勢近郊に展開するお総菜が美味しいスーパー)で伊勢うどんをタレと一緒に買う。ホント、お土産が重い。

土産類を南町の家にどんと置いて、勢田川沿いに自転車を走らせ、まずは二軒茶屋へ。昔、舟参宮の人々が疲れを癒したという「二軒茶屋餅」を買う。江戸時代に「角屋」「湊屋」という二軒のお茶屋があったので二軒茶屋というそう。今もお餅を売っているのは角屋さん。

勢田川の堤防沿いを、自転車でのんびり進む。
川幅は一気に広がって、海が近いことを感じさせる。
一色大橋の先は、もう海。自転車でヒイヒイ言いつつ大橋の上まで来ると、朝熊山から神路、外宮の森までパノラマで一気に見えた。この地域、ほとんどが海抜0メートルに近いと聞いて、橋が高いのも仕方ないか、とは後で思う。
対岸は神社(かみやしろ)地域。ついつい「じんじゃ」と呼びたくなるが、あくまで「かみやしろ」。

2005年2月17日木曜日

伊勢紀行01 ~ご遷宮をテーマに その3


2005.2/16~18 絵と写真、文:岩井友子

伊勢紀行01 ~ご遷宮をテーマに その2

●2月17日(木) 薄曇り時々晴れ

外宮さんから風宮、多賀宮、土宮、下御井神社とお参りし、社務所の横を通って厩に行くと、真っ白な神馬がいた。昭和51年生まれとかで、馬としては高齢になるんでしょうか。ぼーっと参拝者を観察していた。

2005年2月16日水曜日

伊勢紀行01 ~ご遷宮をテーマに その1

「この神風の伊勢の国は則ち常世の浪、重浪(しきなみ)の帰する国、傍国の可怜国(うましくに)なり、この国に居らましと欲す」
天照大御神が伊勢の国に居を据えることを決めたときの言葉である。
鎮座の場所を求め諸国を遍歴していた倭姫命は、この言葉に従い、伊勢の地をそれと定めたと伝えられている。二千年ほど前のことと言われる。そして今や、摂末社含めた125社もの「大家族」が、伊勢に鎮座している。
この「お伊勢さん」こと伊勢の神宮の社殿が20年に一度、建て替えられることは、実はそれほど一般的な知識ではないかもしれない。今回、伊勢を旅したのは、ご遷宮をテーマにしたフォーラムの資料作りを頼まれたからであるが、私にとってもまた、遷宮はおろか、伊勢もまた、未知の場所なのだった。
そんな事情で、今回も「放牧舎」的歩きまわり走りまわり食べまわりを伊勢にて敢行。 
その伊勢歩きの拠点としたのが、伊勢市駅から歩いて10分、五十鈴川の支流・勢田川のほとりの河崎という町。
江戸時代、伊勢が全国の人々の『お伊勢参り』で賑わったころ、遠州や三河から舟で参宮する人々が、伊勢湾を渡ってこの勢田川に舟をつけ、外宮へと向かったそうである。この河崎には、瓦葺き、妻入りの家並みが、今も往時を偲ばせながら並んでいる。そのなかにある「伊勢河崎商人館」はかつての酒問屋で、今はNPO河崎町づくり衆の皆さんが活動している場所。今回、この町づくり衆の皆さんが修繕した空き家を使わせてもらうことになった。
それぞれの一日が妙に長いので、お好きな日へどうぞ。↓
》2月16日の125社めぐりへ
》2月17日の伊勢参りへ
》2月17日の伊勢参り地図
》2月18日の勢田川めぐりへ