このページの先頭へ

2012年7月26日木曜日

テマヒマ展<東北の食と住>

後輩に教えてもらった企画展をご案内。

テマヒマ展<東北の食と住> 2012年4月27日(金)〜8月26日(日)

会場は六本木の21_21 DESIGN SIGHTです。
ディレクターが佐藤 卓さんと深澤直人さんだったりするので、チラシから何からすごくおしゃれ感いっぱい。
良かったら是非。

サイト http://www.2121designsight.jp/program/temahima/

2012年7月17日火曜日

ベン・シャーンと福田平八郎

35℃をこす猛暑が続いていますね。節電と思い、控えていた冷房もとうとう、つけてしまいました。梅雨明けしたのは嬉しいけれど、熊本や大分の豪雨が気になります。災害がなく、もっと穏やかに過ごせたらいいのですが。

勉強会として参加しているグループ展。第6回から絵を出しています…
暑い時は涼しさを求めて、あえて外出するのも、いいかもしれません。私も先月グループ展をやっていたのですが、画廊や美術館へ足を運ぶのもよいでしょう。そんな暑い日に見にいった展覧会2つ、ご紹介します。










「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
 ー写真、絵画、グラフィック・アートー












ベン・シャーンはリトアニア生まれ、アメリカの画家。写真では載せていませんが、ポスターなど、ペンタッチのような線(実際は筆で描いていたそうです)に見覚えのある人は多いはず。日本では約20 年ぶりの回顧展です!
ベン・シャーンとの接点を考えてみますと…
昔、高校の先生からチラシを頂いた事があったり、ベン・シャーンが 通っていたアート・スチューデンツ・リーグ(米,NY) は、恩師や友人も通っており、私も見学にいった学校。仕事で使うテキストにも作品がたくさん載っており、とにかく色々ご縁があるみたいです。

いざ、福島県立美術館へ!!
あら?チケットが安いと思ったら、絵画作品19点と写真が出展していないとの事。この展示は巡回展でしたが、米国の美術館7館の所蔵作品、放射能の不安で福島だけ貸し出し取りやめ。ニュースで知っていたけど、残念な事です。ない作品はパネルなどで、フォローしてありました。でも、落ち着いた空間で作品が見られて よかったですよ♪

ベン・シャーンは、画家でもあり、デザイナーでもあります。当時、両方する人は少なかったのではないでしょうか。粟津潔や山藤章二、和田誠など影響を受けた日本人も多いようです。あと写真もステキでした!!記録的な写真なんだけど、何かあたたかい、ベン・シャーンの人間を感じるものでした。それから、写真をもとに絵を描いた事も知らなかったなぁ。ノーマン・ロックウェルのようなリアルな感じとは違い、個性的なちゃんと自分の絵になっていたから気がつかなかったのかもしれません。

「福田平八郎と日本画モダン」










 次に母の影響で私も好きになった、福田平八郎(1892~1974)。久しぶりにその絵を見てきました。単純化された形と明快な色調、絵に微笑みかけたくなるような作品たち。後半の展示にはなかったのですが、代表作には「漣」があります。

今回、心 引かれた作品は、平八郎が30代に描いた作品。先ほど説明した作風とは異なり、素直に写実的に描いた「牡丹」163.6×287.6の大きな作品。花びらの繊細な質感、妖艶だが、どこか奥ゆかしさまで感じる、絵に吸い込まれそうなぐらい見入ってしまいました。若い頃と晩年と、絵がどんどん変化したようにも見えるけど、おおらかさの中にも常に追求心があったのだと思います。

他には同時代に活躍した画家たちの作品もありましたよ。加山又造「千羽鶴」、奥村土牛「木蓮」、山口蓬春「榻上の花」、杉山寧「宋磁静物」、東山魁夷「白い嶺」、加倉井和夫「冱田」など。モダンでよい作品が多く、有意義な1日となりました。

これから暑い日々が続きます。私はもう既にバテ気味ですが、6月に酢と氷砂糖で漬けた小梅ジュースがいい感じになってきたので、 クエン酸たっぷりのこのジュースで何とか、のりきろうと思っています。皆さんもどうぞご自愛ください。

2012年7月9日月曜日

「小麦と武蔵野のくらし〜人が集まればうどん」

江戸東京たてもの園特別展「小麦と武蔵野のくらし〜人が集まればうどん」に行ってきました。


楽しかった〜。
知り合いの学芸員さんに隅から隅までとても丁寧にご説明いただいて、充実したひとときとなりました。


武蔵野地方って小麦文化なんだな、と改めて認識。
学生時代からほぼ武蔵野地方に住んでいますが、この地方の生活文化をそれほど意識したことがなかったので、自分の足下を考える良い機会になりました。


そういえば、上京した当初、「ちくわぶ」の存在に驚きましたが、これも小麦で作られてますから、生活に根ざした食文化なんだろうかと、ふと脇道に逸れたことを考えてみたり…。








たてもの園は移築された建築物がたくさん公開されており、それらひとつひとつを見て回るのは本当に楽しいです。
中でも、三省堂(文具屋さん)がすごかった〜。

店先のたたきから、奥の間に至るまでの両サイドの、床から天井まで壁一面の引き出し収納の見事さ!
判り易く言うと、「千と千尋の神隠し」に出てくる釜爺の居る引き出しが壁一面にあるあの部屋みたいな…。

いや〜、収納の妙というか、収納の超絶技巧ここにあり、というか…。


他にも乾物屋の鰹節の棚とか荒物屋の雑多な感じとか面白かったです。
面白かったし、なんとなく懐かしい感じ。
店内が土間と板の間に分かれてる感じがすごく懐かしかった。


また行こっと。