このページの先頭へ

2004年10月4日月曜日

イタリア紀行 その5「フィレンツエ、なんだかとても落ち着く街」

フィレンツエ10/4(月)~10/9(土)
世界の車窓から
ローマからフィレンツエへ移動。 テルミニ駅を出発、ローマを離れフィレンツエへ。
車窓から見えるのは樹木の少ない丘のようになだらかな山並やブドウ畑。見るからに乾燥した風景に私のコンタクトレンズもおもわず外れてしまいそう。しかし、ブドウを作るには水分が少なく乾燥した土地が良いと聞いたことがあるので、ワイン作りには適した土地なのだろうと思います。

ただ、疑問に思うのは、ローマで見たあのたくさんの噴水。いつも懇々と水が湧いて豊かな印象を持っていたけど、ローマの市内を離れるとこんなに乾燥した土地が続いてます。いったいローマの水源はどこなんでしょうか?ローマにはテヴェレ川が流れていますが、あの川だけで賄ってるのかな…。う~ん、これを考えるには情報が少ないから、この問題はしばらく引出しに閉まっておこうっと。



フィレンツエ、なんだかとても落ち着く街。
フィレンツエの中心となるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅は、スリやたかりの要注意の場所だと言われているだけあって、昼間でもかなり薄暗い駅なのです。しっかり周囲に目を光らせて…。
しかし、駅を出ると華やかな雰囲気が広がっていました。駅の目の前にはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の背中が見えます。

歴史地区のフィレンツエもローマと同じように建物の色をベージュ系で統一しており、さらに瓦屋根はすべて赤茶色です。バーントシェンナといいますか。パラボラアンテナまで屋根の色と揃えています。白色だと景観をそこねるんですね。美しさを保った街です。
ローマと違うのは、歩道にガードレールがあること。だからなんとなく狭い感じがしてしまいますが、そのためか、ローマみたいに歩行者の強引な道路横断は見かけませんでした。

ショーウィンドーを覗くと流行色はやはりピンクですが、ディスプレイの小道具にマネキンや台を使い、全体的に空間の広い立体的なディスプレイになっていて、ローマの平面的なディスプレイとははっきりと違いました。

ホテル・ジャポネーゼ
フィレンツエの宿は、ホテル・ジャポネーゼ。
このホテル、 サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩5分で歴史地区の中にある立地条件の良いホテルです。でも、エレベーターがないんだよな~。4階のホテルにスーツケースを運び上げるのは一苦労でした。
でも部屋はとってもかわいくて嬉しくなりました。壁の色が目の覚めるような明るいスカイブルーです。ホテルが入っているこのビルの、いかにも歴史地区らしいクラシックな外観からはとても想像できない色でした。
世界遺産に住む人には、街の景観を守るための苦労が様々あると思います。しかし、プライベートな室内はおそらく個人の自由にして良いのでしょう。室内の明るいスカイブルーの壁色に住人の何かしらの気持ちを感じるようでした。
それにしても、イタリアでは建物の外観と中とのギャップの大きさに、しばしば驚かされました。
(左:室内の壁色。)

(右:窓に赤い洋服を掛けているのが私達の部屋。洗濯した服を窓に干して外出したんだけど、後で、景観を損ねるから窓に物を掛けちゃいけない決まりになってる事をしりました。早速やってしまった…。)
スペルメルカートはどこに…。
イタリア語でスーパーマーケットのことです。

私達は食費を押さえるために外食を控え、いつもスーパーで食材を買っていました。しかし、どこの街でもスーパーマーケットを探すのは一苦労です。日本みたいに店の看板が大きくせり出していることはないので、遠くからスーパーを見つけることができません。目ぼしを付けてもそのお店の入口まで行かなければスーパーかどうかが分からない。これは疲れました~。歩き疲れて次第に無口になる二人。それでも予定外のところを歩けるので、その点では楽しかったかな。

日々の食事
割と質素を貫きました。

水道水は飲めてもガス入りの水は飲めませんでした。う~ん、苦手な味。はりきって1リットル買ったのに。でもガス入りの方が消化に良いんだって、友人が言ってました。ナルホド。 飲料はもっぱらお湯を湧かしていましたけど。
(ニンジンとほうれんそうのサラダ。) (白ワインとマスカットとクリ。瓶はマヨネーズ。)

イタリアの栗
香ばしくておいし~~!。露店で1袋3ユーロ。友人購入。サービスで1つおまけしてもらってました。ウィンク付きで。

大せんたく大会
ローマの教会の宿(ACISJF)では洗濯禁止だったので、フィレンツエに着いてまずやることといえば、洗濯です。フィレンツエ初日の夜は大洗濯大会が二人の間で繰り広げられました。オリンピック並みの大規模な大会でした。疲れていたけど根性だ!しないと明日の服がない!!
その後も帰国するまでに何回となく繰り広げられた、まあ、ひとつの恒例行事です。

大ムッキ-大会
あ~ん、なぜムッキーの写真をとってこなかったんだ~、私のバカバカ!あんなにお世話になったのに。
ムッキーとは牛乳の商品名です。ムッキーのおかげで滞在中の健康面はばっちり守られていたのです。ゴクゴク飲んだよ。1000mlで1.24ユーロ、170円ってとこですね。日本とかわらない。


2004.10/1~14 絵と写真、文:吉田葉子