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2013年2月13日水曜日

初めてのカンボジア

 昨秋にアンコールワットの夢をみて、先月、急にカンボジアへ。昔、お世話になった方が、「かやちゃんなら、きっとカンボジア好きだと思うよ」と話されていた事もどこか頭にあったのかもしれません。思い立ったら吉日、とにかく、カンボジアに呼ばれているような気がしたので、行ってきました♪ヾ(^∀^♯)/

 日本からカンボジアへ行くのには、直通便がまだないので、ベトナム(ハノイ)で遊んでから向かいました。時差はあまりなく、日本より2時間遅いだけなので体は楽なのですが、カンボジア(シェムリアップ)の気温は30℃前後。日本と比べると気温差20℃以上!!たった6日間の旅でしたので、体調を崩してはつまらないと思い、ハノイでワンクッションおいて、10℃ずつならして、カンボジア入りしました。
ハノイ、休日だけどバイクだらけ。皆、マスク。
 
ベトナム最初の大学、孔子を祀っています。ぐるぐるのお線香!
















 


バイヨン、顔の曲線がきれい
  それではシェムリアップの遺跡をこれから、いくつか紹介していきますね。大きな都城と意味するアンコール•トムは、12末~13世紀頃の遺跡、総面積900ha(東京ドーム60個以上の大きさ)、頑丈な城壁に囲まれ、東西南北に城門があります。アンコール•ワットが有名ですが、アンコール•トムの方が4倍も5倍も大き〜いのです!!
 まずは南大門から。岩で造られた高さ23mの観世音菩薩の四面仏塔。足下にはゾウがいます。これらの岩、北東約40㎞離れた所から、乾期にゾウに引かせて運んできたとか。だから石を見ると、棒を引っ掛けた、小さい穴が開いています。
 次にバイヨン。クメールの微笑みとして知られた四面仏塔群や当時の生活を描いているレリーフなどがあります。岩山のように迫ってくる巨大寺院、その存在感にただ圧倒されます。トムの中は広くて、バブーオン、王宮、ピミアナカス、ゾウのテラス、ライ王のテラスなどもあります。
 カンボジアで使われている素材は、土台などに使われている硬いラテライト石、柔らかい砂岩、それからレンガ、木材や漆喰も使っていたようです。でもこんなに遺跡が残っているのは、地震のない国だからなんでしょうね。



長い参道のバブーオン、雨季になると水位がもっと上がる
ゾウのテラス





 




門の中からみたアンコールワット
   夢でみたアンコールワット、とうとう実物を見る事ができました。だけど、イメージしたものと、ちょっと印象が違ったような…?それは、たぶん光や季節で違ってみえるのでしょうね。気温は30℃もあるけれど、今は乾期。真っ青な空を想像していたけれど、晴れていても薄い雲がかかっているよう。サングラスをかけなくても平気だったので、思っていたより紫外線が少なかったみたい。緑の量も少なかったし、遺跡が弱くみえたのは私だけでしょうか。観光するのにはいい季節なんですけどね!
3段に区切られ、上段は天国、中段は現世、下段は地獄
環濠(寺院の周囲を取り囲む、お堀)の橋をわたり、参道へ。門から本堂まで約350m参道があり、経蔵と聖池が左右に両側にあります。水面越しに見るアンコール•ワットもなかなかですよ。それから第一回廊のレリーフ、ヒンドゥー教の天地創造神話を描いた「乳海攪拌」、インドの二大古典叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」が見事!!そして、第三回廊&中央祠堂へ行くのには、70度の非常に傾斜のきつ〜い階段を上がらなくてはなりません。今は手すりをつけてあるから怖くないけれど、こんな所を毎日、王が上り下りしていたと思うと、大変だったでしょうね。

 



春分•秋分の日はアンコールワットの真後ろから太陽が昇るらしい
翌朝5時起きで、日の出のアンコールワット。暗いうちから観光客でいっぱい。まるで天体ショーでも始まるのではないかと思うぐらい。この時期は、日の出が見られる確率は60%。さて、どうなるやら!?日の出の時間になっても、低い所に雲があるので、もう見られないかもと諦めていたのところ…ねばって10分ほど待つと、なんと太陽が!雲がどんどん薄くなり、太陽の姿がみえてきました。う〜ん、ラッキー♬何か、いい事ありそう(*σ^∇^)σところで、日の出を見て、ありがたく思うのは日本人だけなのかしら?


  




 ガジュマルなどの巨木と廃墟がある、タ•プローム。カンボジアは年中暖かいので、小さな種一つでも、みるみるうちに生長します。遺跡を壊しながら、ときに絡み付くように、覆いかぶさるように。迫力あるその生命力に、息をのみます。ラワンなど、木の根元にシロアリの巣があり、そのシロアリの力で砂が溜まり、遺跡の姿も隠さてしまうとか。掘り起こされたくないと言わんばかりに、何もしなければ遺跡が再び消えていくんです。だから、修復したり、常に手入れをしなくてはならないみたいですよ。今、ジャングルのようになっている土地にも、まだ掘り起こしていない遺跡がたくさん眠っているとか。自然の力は、ほんとに凄い。
バンテアイ•スレイのレリーフ

 アンコールワットから北へ約20㎞にある、ヒンドゥー寺院のバンテアイ•スレイ。柱や建物の表面に切れのあるステキなレリーフが多くあります。現地ガイドさんはピンク色と言っていたけど、建物全体的に赤み帯びています。


 
 


ランブータンも美味しいよ!
ヤシは、スポーツドリンクのような味

魚が逃げ出していました〜♪
            
 
オールドマーケット

 





 

  

 短期間の旅でしたので、ゆっくりスケッチできなかったのが残念。だけど、のんびり休養し、リフレッシュしましたよ。そうそう、珍し〜く、飛行機のトラブルが2回もあって、びっくり!1回は、3時間も空港で待たされて、カンボジアに着かないかもしれないとちょっと焦ったけど、なかなかいい経験でした。ベトナムもカンボジアも、とにかく食事が美味しくて(野菜果物、麺類GOOD)、日本人が旅するのには、過ごしやすいところだと思います。それから、私はしなかったのですが、スパ&マッサージの好きな方にもお勧めです。カンボジアも好きですが、旅から帰ってきて…やっぱり私は、しばらく行っていないインドへ再び行きたいなぁ…て。今年は難しそうですが、近いうちにまたインドに行ける日が来るといいなと思っています。以上、レポート終わりま〜す。

2013年1月10日木曜日

新島の師匠




















新島に伝わる盆の供養踊り・若郷大踊りの、手様(てよう)の師匠が昨年末、亡くなりました。

2006年、新島の博物館で夏休みを利用した子どもたちのワークショップを手伝ったとき、放牧舎のメンバーは新島の北部にある若郷集落に寝泊まりしていて、夜は大踊りの保存会の練習に参加させてもらっていたものでした。
本番では男性のみが踊る踊りですが、練習ということもあってか師匠は女である私たちも気さくに迎えてくださって、踊りに欠かせない扇も、鞄のなかから何本も取り出しては一人一人に貸してくれました。

滞在中にちょうど台風がやってきて、海が大荒れの日、師匠にゆっくりお話を聞かせていただく機会がありました。戦後に途絶えかけた大踊りを、記憶を頼りに復活させたこと、それよりもっと前の、子ども時代のやんちゃな話……。
夏場は漁に急がしい時期、荒れ狂う天気に「もどかしいでしょう?」と聞いたら、「島の人間は、諦めがいいんだ」とニコニコとおっしゃった師匠。離島が初めてに近かった私は、天気が悪くなるとすぐに交通手段が断たれ、さながら島に閉じ込められたようになる環境になかなか馴染めないでいました。だけど、師匠のその軽やかなひと言に、何かが腑に落ちた気がしたのです。

師匠とは一昨年、両国でお会いしたのが最後になりました。いつもの毛糸の帽子を被った、お姿で。

2012年12月29日土曜日

2012年も残すところあとわずか

いつもの年より寒さが厳しいようですが、皆さん、お元気でしょうか?
皆さんにとって、今年はどんな年でしたか?
そうですねぇ…私は…今年はあっという間に一年が過ぎ去ってしまった感じがします。慌ただしい年だったのかなぁ。放牧舎の忘年会の時に、今年の5月に行った遠山郷・天龍村が、ずいぶん昔の事みたいと話がでたぐらい。そうそう、このブログ、9月からしばらく書き込みしていませんでしたが、放牧の皆もそれぞれ、ちゃんと活動していますので、ご安心ください。


金柳、来年の干支のヘビみたい!!
これから、お正月の準備ですね。私は、今日お正月花を活けて、これからちょっぴりおせち料理を作るぐらいかなぁ。おせち料理作らなくてもいいのでしょうが、なんだか作らないとお正月が来ないような気がして。心の底にちゃんと、歳神様を祭る気持ちが備わっているのかもしれません。

昨年はJAZZの生演奏を聞きながら年越しでしたが、今年はまじめに絵を描きながら、年を越そうと思っています。まぁ、これが本来の私らしい姿かなぁ。
皆さまも、どうぞよいお年をお迎えください!

2012年9月11日火曜日

夏の二風谷

 8月25〜28日、放牧メンバー4名で二風谷へ行ってきました。夏の恒例行事になっています。放牧舍にとっても大切な土地であり、私個人も、いいエネルギーをもらいリラックス出来るみたいで、二風谷へ行くといつも元気になります。そんな旅の様子を少し記載しますね。

 25日、お昼に羽田空港で待ち合わせして、飛行機で新千歳空港へ 。レンタカーをかり、岩井ちゃんの運転で二風谷へ。いつものように富川で買い物をしてから向かいます。富川で妊婦のめぐちゃんに会い、皆でおなかをなでで、元気に産まれますようにと、気をおくりました。買い物後、萱野家へ。れい子さんの畑の甘〜いトウキビを食べ、仏前のお花をきれいにして、のんびり過ごします。
階段の窓からみた風景
  畑の向こうにあるチセが、漏電で焼けてしまい跡形もなくなっており…言葉にならないぐらい凄くショックを受けました。
 夜7時から語り部の会に参加。毎回2人ずつ、昔の暮らしの様子など色々語ってくださるようです。帰ってきてから夕食とり、岩井ちゃんの作ってくれたケーキで、ちょっと早めのれい子さんの誕生日をお祝い。
 そして11時16分十勝地方南部震度5弱の地震。二風谷も震度4ありました。横揺れだけでしたが、結構長い揺れで身体が強ばりました。私はお風呂に入ろうと思い、着替えなど準備していたところ。2階で横田ちゃんと一緒にじっとしていました。地震情報をききに1階へ降りていくと、れい子さんが風呂場に誰かいたのではないかと心配されていました。ほんと、私、裸でお風呂場でなくてよかった(笑)勇敢にもせっちゃんだけが、ちゃんと戸を開け、出口を確保してくれていたようです。さすが!!
 れい子さんはやっぱり地震が恐かったようで、気持ちが落ち着くようにと、岩井ちゃんと共に深夜2時までずっとお喋りしていました。札幌で教えているサラニプ(背負い袋/編み袋)、ビニール紐でサンプルを作ってから教えているそうで、現物をみせてもらったり。それから耳や顔など黒くなったとシミを気にされており、仕事が手につかないとか。そのシミも消えたり出てきたり、毎日変わるようで、見ていて飽きないそうです。鏡を覗き込んでいる姿は、とっても乙女でした♪



カジカかなぁ?
  26日、夜遅くまで起きているので、朝はゆっくり起床。朝起きたら、玄関の所に木幡のさっちゃんからお野菜が届いていました。採りたて野菜、嬉しい〜!ありがとうございますと思いながら、さっそく朝食に使って戴きました。
 この日は6名で支笏湖へドライブ。二風谷では小雨が降っていたのですが、支笏湖へ着いた頃にはピーカンの青空。支笏湖の水があまりにも綺麗だったので、支笏湖観光センター辺りで車を降り、靴下を脱いで、水辺に足をつけます。う〜ん、気持ちいい♡小さな魚もいっぱいいますよ。



透明度が高く、水草もよく見えます
その後、3対3に分かれて、40分間ペダルボートに乗ります。ハンドルの舵はあまり利いていませんでしたが 、自転車のようにペダルをこぐと、ゆ〜らり、ゆらり、心地よく動いていきます。 山にかかっていた雲もだんだん流れてゆき、紋別岳、恵庭岳、風不死岳や樽前 山までもよく見えます。






ペダルボートと風不死岳

 しっかり遊んだ後は、ビジターセンター周辺で昼食。 昼食後はデザートに外でソフトクリーム。皆が休憩している間に、岩井ちゃんと一緒にちょっと散策。こちらにもカヌーやアヒルボート、遊覧船もあるみたいです。でも、先ほどいた場所の方が私は好きかなぁ。




うっとり(^o^)/




 
 最後に赤い橋が見えたので、そこまで足をのばしたら…エメラルドグリーンのような美しい川が!!橋から身をのりだして、千歳川を見入ってしまいました。光の加減とチトセバイカモという藻で、こんなに美しい色が表れたようです。

  二風谷へ戻り、夜はアイヌ語教室。志朗さんが先生です。私たちが行く時は、毎回志朗さんが先生だったので、そういうものだと思っていたら、年に4回だけ志朗さんが担当しているとか。貴重な4回のうちの1回を受けていたんですね。今回の授業は、会話になっているアイヌ語だったので、身近に感じました。日常生活でも使えそう。「ソンノ ケラアン フミ」(訳:とっても美味しい!!)と言うふうにね。




おめでとうございます!!


27日。今日は、れい子さんの81才の誕生日。午前中にケーキを買いに行き、午後は資料館の掃除。夜は12人集まって、皆でれい子さんのお祝いをしました。お花贈呈から始まって、花火まで。楽しい時間でした〜。皆さんが帰った後も、岩井ちゃんとれい子さんの3人でキャピ、キャピ、深夜3時までガールズトーク。内容は、ヒ・ミ・ツです。











ソンノ ケラアン フミ
  28日、午前中は資料館の掃除の続き。昼はれい子亭、開店。れい子さんが作る特製ラーメンをいただきます。これがまた美味しいー!!
 午後は仕事中のさっちゃんの所と、るみ子さんの所へご挨拶。5時半ごろ戻り、慌てて荷物をまとめます。コレ持っていきなさーい、アレも持っていきなさーい、という声。気がついたら、荷物と同じぐらいの量の野菜!愛情たっぷり、心のこもったお土産をいただき、空港へ向かいました。





 
 いつもより1日長い、3泊4日の旅でしたが、時間はまだまだ足りない感じ。来年は、れい子さんの生誕した土地、奥尻島へ行く予定です。さぁ、どうなるかなぁ?目標の張り紙もしてきた事だし、実現できるように頑張りま〜す\(^0^)/