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2012年4月17日火曜日

インドネシア 番外。

インドネシアのHedarから、写真が届きました。
メールのタイトルは、「Tompuの日本人」。つまり、私。
カメラを自分で持って撮る以上、自分のカメラに私自身が映ることはまずないので、現地での私自身が映った写真ももちろん手元にはないのだけど、前回のブログにばしばしいろんな方のお顔を載せさせていただいたので、私も顔を晒すことにします(お目汚しご勘弁)。






2009年の10月に行ったときの、トンプでの私。
カランパという竹製の建物から山並みをスケッチをしていたときのもの。2回目の滞在で少し勝手がわかったので、「スケッチしてきまーす」と一人で描き描き。
Hedarさんは、それをえらく遠くからパチリとしたようです。

トンプは標高1000メートルほどの高地にあり、夜は長袖を羽織らないと少し肌寒いと感じるくらいの、とてもすごしやすいところです(眼下に望めるほどの近さながら、1000メートル下の街パルはいつも暑い)。
なので、陽射し除けとスコールさえ凌げば非常にスケッチに好条件。誰もが自由にうだうだできるカランパはもってこいで、いそいそと利用した日本人であります。


と、一人でいたら村の子が二人、やってきました。
言葉は全然わからないけど、ジェスチャーで「ノートが見たい」と言うので、旅の間中、私が描いていたフィールドノート(という名の落書き帳)を見せました。
私は大概、ノートに余計なことを書き留めます。会った人の似顔絵だったり、面白かった出来事を漫画調に描いてみたり。調査には全然関係のないことですが、この子たちには、むしろそっちの方が面白かったみたいです。

この子たちのやり取りで興味深かったのは、そんな似顔絵をひとつひとつ指さして、名前を呼んでいたこと。
それも村の人だけでなくて、街の若者たち、つまり調査に通っているパルのチームの一人一人の名を、呼んでいたことです。
ここの人たちは往々にして記憶力が抜群なので、一度会えば覚えてしまうのかもしれないけど、それ以上に彼女たちがとても親しげに名を呼んでいる姿には、「皆、コツコツ山へ通ってるんだな」って感じたのを覚えています。

そして、そんな様子をパチリしていたHedarなのでした。

ちなみに以下は私が撮った写真ですが、白シャツで子どもたちに囲まれているのがHedar。歌と冗談が好きなHedarは、子どもたちにも人気。


あれから2年以上が経って、皆、大きくなっただろうな。