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2012年2月16日木曜日

アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-

2月4日(土)に、歴博映像フォーラム6 「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」へ行ってきました。

来年3月、国立歴史民俗博物館内にアイヌの展示室が新しくオープンするそうです。今回のフォーラムは、そのプレイベントということで、アイヌ人口が集中している白老(しらおい)と二風谷(にぶたに)についての映像が上映されました。

新しい展示室のプロジェクト委員である貝澤耕一さん(室蘭工業大学)と、野本正博さん(アイヌ民族博物館)に共通した願いは、「歴史遺産としての博物館展示ではなく、現代に生きるアイヌの姿を知ってもらえる場所にしたい。」ということだそうです。

(ん?なんかこの話、アイヌ現代美術展で伺ったお話に似ているような?)

この日、二つの地域で記録されてきた「現在の取り組み」の映像上映と、講演が行われました。二風谷の映像では保存会の取り組みとして、食文化、儀礼、踊りについて皆さんが学んでいるようすが紹介され、白老の映像では博物館が中心となって観光業へ取り組むようすが紹介されました。

形はそれぞれですが、今に生きる人たちのパワーが感じられる映像でした。来年3月の展示室オープンが楽しみです。

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歴博映像フォーラム6「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」
2012年2月4日(土)
時間:10時00分~17時00分
場所:新宿明治安田生命ホール
定員:320名(先着順)
参加費:無料
主催:国立歴史民俗博物館
後援:日本民俗学会