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2004年8月16日月曜日

新島紀行03 その1

今回は、岩井、酒井、遊樹の三名で旅しました。

●2004年8月11日(水) 晴れ
朝、東海汽船さるびあ丸で新島に到着。気温30度。北村さんと寺内先生が出迎えてくれました。
お二人の案内で、夏休み中の若郷小学校を訪れました。2000年7月に震度6弱を観測した新島近海地震の時、小学校裏の崖が、一気に崩落したそうです。皆無事だったそうですが、ネットを張ったその跡が、学校の屋上から見えました。

次に淡井浦海岸へ行きました。かや子ちゃんが描いた風景画で見ていたのと同じだなあと思いました。
←「新島紀行01」より。絵:酒井かや子。







    それから羽伏浦海岸へ行きました。気温34度。淡井浦海岸の砂が黒かったのに対し、ここは石英の含有率が8割なので、世界一美しいと言われる白い砂浜が7キロ続くそうです。「白ママ」と呼ばれる白い地層を上から眺めるポイントへ案内して頂きました。とても面白い景色でしたが、風で細かい白砂が吹き上げられてくるため、5分もそこに居ると頭から小麦粉をかぶった人のようになってしまいます…。

 

展望台から島を眺めました。
坑火石の採集場になっている石山展望台からは、地内島(じないじま)と式根島がよく見えました。

午後は、前浜に海水浴に行きました。テトラポットの近くにはタカノハダイやハゼなど、魚が結構いました。ライフセイバーさんの心配をよそに、久々に楽しく素潜りできて嬉しかったです。
夜、お盆に踊る「大踊(おおおどり)」の練習があるというので見学させて頂きました。すると、いきなり扇子を渡されて、気がついた時には私達も一緒に踊の練習をしていました。見た目は静かな踊りでしたが、やってみると汗がジャンジャン出ました。

●2004年8月12日(木) 晴れ
宮塚山へ行ったあと、本村の壇灯(墓地)に行きました。かや子ちゃんと岩井ちゃんは昨年もここを訪れていますが、私ははじめてです。お盆の準備もあってか、あちこちで、うんばあがお墓を掃除したり花を生けたりしていました。敷いてある白砂や、供えられた色とりどりの花が、木漏れ日で一層鮮やかに見えてとても気持ちの良い場所です。(新島紀行01に写真があります。)
その後、連絡船で式根島へ渡りました。海水浴場には観光客が沢山いました。今年はお客が多いとのこと。

神引(かんびき)展望台へ行き、式根島を上から眺めました。丁度真下に漁をしている漁船が見えました。

今度は海までおりて、地鉈(じなた)温泉に行きました。駐車場から急な階段を下って行くと、波打ちよせる磯に温泉が湧いていました。ときどき海水が寄せてきて温泉と混ざり、海に入っているのか、温泉に入っているのか分からなくなります。

今夜も大踊の練習を見学、というか体験させていただきました。今夜は本番で被る笠をかぶりました。
大踊り保存会の会長、前田さんが北村さん宅へ来て色々なお話をして下さいました。
大踊の時身に付ける「サゲオ」と言われる長い鉢巻き状のものについて、前田さんは、本村と若郷ではその作りが違うと言います。また昔は、サゲオは母親あるいは奥さんが作ってくれるものだたそうです。かぶった笠で踊り手の顔が見えなくても、自分の息子や主人がどれか見分けられるようにと、女性たちはそれぞれに少しだけ違いを出してサゲオを作ったのだそうです。

2004.8/11~16 絵と写真、文:遊樹