
摘めたのは午後の数時間、地元のじいちゃんばあちゃんに教わってはじめての茶摘み体験でした。連れて行っていただいた天龍農林業公社の方も「手摘みはやったこと無い、初めてだよ」と言いながら一緒に作業してくれました。
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お茶の葉。 明るめの色の葉が今年の新芽。 分かります? |
まず教わったのは「こわい(固い)葉を摘まずに、みるい(柔らかい)葉だけを摘む」こと。最初はどの葉を摘んで良いのか分からないので怖々の作業でしたが、だんだん熱中してきて会話も無くなり、猿の毛繕いのように茶葉を摘んでいました。
「片手で摘んで、摘んだ葉を握りながら次の葉を摘む。出来るだけ籠に茶葉を入れる手数を減らすのが早く摘むこつ」だそうです。これがなかなか難しい。
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機械で刈るとあっという間なのです |
今年は、丁度新芽が出る時に霜が降りてしまい、一番茶の葉が枯れてしまったそうです。そのため、次の葉が出て来てはいるものの、まだまだ小さくて思うように収穫できていないとのこと。「本当はもっと摘む葉が大きくて分かりやすいんだけどね」と教えていただきました。
採れたのは全員で4kgほど。「これじゃあバイト代は払えないな」との言葉にがっくり。
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これで40数kgぐらい |
摘んだ茶葉はこのあと工場に運ばれ、蒸されて揉まれてお茶になります。
蒸すにも、「浅蒸し」「深蒸し」とあって、蒸す時間がお茶の味を決めるそうです。公社で作っている「山楽和茶」は「浅蒸し」。色は薄めで香り高い仕上になっています。工場見学は去年に続いて2回目。今年もお茶の良いにおいと、「これから忙しくなるぞ〜」という雰囲気に満ちていました。
去年の工場見学の様子はyuukiさんがこちらに書いてくれています。http://houboku.blogspot.jp/2012/05/tenryu-mura-tea-gardens.html
放牧舎が名前も含めて ラベルデザインに関わった「山楽和茶」 |
今年の「山楽和茶」は放牧舎員が摘んだ茶葉も混ざっているはず。
お世話になった皆様に感謝。
ひぐち