2月4日(土)に、歴博映像フォーラム6 「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」へ行ってきました。
来年3月、国立歴史民俗博物館内にアイヌの展示室が新しくオープンするそうです。今回のフォーラムは、そのプレイベントということで、アイヌ人口が集中している白老(しらおい)と二風谷(にぶたに)についての映像が上映されました。
新しい展示室のプロジェクト委員である貝澤耕一さん(室蘭工業大学)と、野本正博さん(アイヌ民族博物館)に共通した願いは、「歴史遺産としての博物館展示ではなく、現代に生きるアイヌの姿を知ってもらえる場所にしたい。」ということだそうです。
(ん?なんかこの話、アイヌ現代美術展で伺ったお話に似ているような?)
この日、二つの地域で記録されてきた「現在の取り組み」の映像上映と、講演が行われました。二風谷の映像では保存会の取り組みとして、食文化、儀礼、踊りについて皆さんが学んでいるようすが紹介され、白老の映像では博物館が中心となって観光業へ取り組むようすが紹介されました。
形はそれぞれですが、今に生きる人たちのパワーが感じられる映像でした。来年3月の展示室オープンが楽しみです。
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歴博映像フォーラム6「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」
2012年2月4日(土)
時間:10時00分~17時00分
場所:新宿明治安田生命ホール
定員:320名(先着順)
参加費:無料
主催:国立歴史民俗博物館
後援:日本民俗学会
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このページの記事一覧
- 2012年2月16日木曜日 - アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-
- - アイヌ現代美術展
- 2012年2月11日土曜日 - 没後150年 歌川国芳展
- 2012年2月1日水曜日 - 春のおすそわけ
2012年2月16日木曜日
アイヌ現代美術展
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展示の様子 |
2月3日(金)「アイヌ現代美術展」へ行ってきました。
放牧舎メンバーが学生の頃からお世話になっている、北海道沙流郡平取町二風谷(にぶたに)の方々による美術工芸品の展覧会です。
刺繍や木彫りなどの伝統的で美しい技を使って、今の私たちが使う日用品が制作されていました。
個人的に印象的だったのは、貝沢珠美さんデザインのネクタイ。アイヌ紋様がセンスよくあしらわれていて、胸キュンでした。何でもシルクメーカーとのコラボで制作されたそうで、中国伝来の絹織物技術と、洋装のネクタイと、アイヌの紋様とが、さりげなく合う(会う?)あたりがクールです。
しばしギャラリーのオーナーがお話ししてくださいました。
「過去に作られたアイヌ美術作品も素晴らしいけれど、今生きているアイヌ美術、これからのアイヌ美術を発信したい。そういう場所を提供したいと思って、ギャラリーを作ったんです。」
夢を実現なさっている、まさに「アイヌ現代美術展」でした。
2012年2月11日土曜日
没後150年 歌川国芳展
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並んで手に入れた展覧会のカタログ |
壁にずらりと並んだ浮世絵。ひしめきあう国内外からの観客。国芳はスパースターだなぁ~!とあらためて実感。それらの作品の素晴らしさについては、広く知られている通りですが、個人的に嬉しかったのは、カラフルな版画を綴じた冊子の展示です。
冊子を見ていると「100年以上前のフルカラー雑誌的なものかなぁ?これを手に取って、当時の人たちもキャッキャ言ったりしてたのかなぁ~?」などと妄想が膨らんで楽しめました。えー、それはそれとして、これだけの数の版画を状態良く保存して、一度に並べてみたことにも驚きです。
展覧会の企画としても面白かったので、鑑賞後にカタログを買うことを決意。すると会場スタッフから「ショップのお会計は、最後尾10分待ちでーす!」との案内が…。やはり気安く手が届かないのがスパースターですね。
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浮世絵師 歌川国芳(1797-1861)
画想の豊かさ、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデア、確実なデッサン力を持ち、浮世絵の枠にとどまらない広汎な魅力を持つ作品を多数生み出した絵師です。(展覧会公式サイトより)
2011年12月17日(土)~2012年2月12日(日)
「没後150年 歌川国芳展」
六本木・森アーツセンターギャラリー
出品作品約420点(錦絵のほか、肉筆画、板木・版本)
2012年2月1日水曜日
春のおすそわけ
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